トップスピードは「最大スピードをどれだけ速く、どれだけ長く維持できるか」の勝負。短距離走(特に100m)では、後半にトップスピードに乗ってからの伸び or 減速具合がタイムを大きく左右します。
◆ トップスピードの仕組み
- 通常、30~60mあたりでトップスピードに到達
- そこから先は「できるだけ減速しない走り」が理想
- トップスピードを上げるには、筋力 × 技術 × 神経のすべてが必要
◆ トップスピードを高めるポイント
1. ピッチ(回転数) × ストライド(歩幅)のバランス
- ただストライドを広げるだけじゃダメ。ピッチも維持しないと遅くなる
- 両方を無理なく最大化するのがベスト
2. 接地の位置と姿勢
- 重心の真下で接地するのがめちゃくちゃ大事
- 上に跳ねるとロス、前に突っ込んでも減速する
- 背筋まっすぐ、体は“やや前傾気味”のまま、力まずリラックス
3. ハムストリングとお尻の使い方
- トップスピード域では“もも裏・お尻”がエンジン
- 地面を「蹴る」よりも「素早く回収して巻き戻す」動きが重要
◆ トップスピード強化トレーニング
【1】フライング走(Flying Sprint)
- 20m助走+20~30m全力走
- 最大スピードでの動きを習得
- ピッチやストライドを確認しやすい
【2】ミニハードル走(5~7台, 約1.5~2m間隔)
- 回転数(ピッチ)を意識的に上げる練習
- 脚を素早く“たたむ・返す”動作が養える
【3】ヒルスプリント(坂ダッシュ)
- ゆるい上り坂で15~30mダッシュ
- 接地のタイミング・地面の押し方が身につく
【4】ハイニー(腿上げドリル)&バウンディング
- 体の上下動を抑えながら素早く脚を回す感覚を鍛える
- 地面を「軽く、速く」捉える
◆ トップスピードをキープするコツ
- リラックス:力むとスピード落ちる
- 腕振りでリズムを作る:ピッチが落ちてきたら腕振りを意識
- 無理にストライドを広げすぎない:自然に広がるのが理想
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